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全塗装のはなし

マットブラックのデメリット|磨けない・直せない

公開 更新 書いた人:梅谷 亮介
日産NV200バネットバンの前まわり|EXISTで全塗装

「マットブラックにしたい」という相談はよくあります。かっこいいのは間違いないのですが、普通の塗装とは付き合い方が変わります。当店で塗る前に必ず説明していることを、そのまま書きます。

まず、マットは「艶を消した塗装」です

色が特別なのではなく、クリアに艶消し剤を入れて光の反射を抑えているのがマットです。だから色そのものはソリッドでもメタリックでも作れます。

塗る作業自体は難しくありません。難しいのは塗ったあとです。

デメリット1:磨けない

これが最大の違いです。普通の塗装は、細かい傷がついても磨けば消えます。マットは磨くとそこだけ艶が出てしまう。つまり傷を消す手段がありません。

洗車機のブラシ、乾いた布での拭き取り、鳥のフンを擦って落とす。どれも艶が出る原因になります。

デメリット2:部分補修がしにくい

ぶつけて1か所だけ塗り直すとき、艶消しの度合いを周りと合わせるのが難しい。同じ塗料でも吹き方や乾燥の条件で、艶の残り方が変わります。

結果として「その面を丸ごと塗り直す」ことになりやすい。仕事で使う車はどこかしらぶつけるので、直す回数が多い車ほどマットは不利です。

デメリット3:油分がシミになる

マットの表面は微細な凹凸があって、そこに油分が入ると跡が残ります。ワックスやコーティング剤を塗ると艶が出てしまうので、使えません。手の脂、燃料の跳ね、虫。ついたら早めに、擦らずに落とすのが基本です。

デメリット4:売るときに評価が分かれる

好きな人には刺さりますが、純正色を探している人には減点になります。全塗装した車の査定が下がる話は別の記事に書きましたが、マットはその傾向がさらに強く出ます。

それでもマットが向いている人

逆に「きれいな状態を保ちたい」「洗車機を使う」という方には勧めません。そう言うと売上は減りますが、あとで後悔されるほうが困ります。

落としどころ:半艶という選択

艶を完全に消さず、少し残す仕上げにすると、マットの雰囲気を残しながら扱いやすくなります。傷も目立ちにくく、部分補修の難易度も下がります。

当店が淡いソリッドを勧めているのも近い理由です。詳しくは現場で選ばれている色に書きました。

樹脂まわりだけマットにするという手

樹脂まわりをマットの黒で塗ったバン
ボディは普通の塗装、バンパーとグリルだけマット。手入れの負担が小さい

ボディ全体をマットにせず、バンパーやグリルなど樹脂まわりだけを黒いマットにするという方法があります。当店の定番はこれです。

使っているのはラプターライナーで、マットで細かい凹凸のある表面になります。面積が限られているので手入れの負担が小さく、しかも同じ塗料を上から重ねれば部分補修ができる。マットの見た目が欲しいだけなら、この範囲で足りることが多いです。ラプターライナー塗装に部位別の料金を載せています。

塗るか、塗ってある車に買い替えるか

いま乗っている車を塗る費用と、すでに塗って仕上げてある車に買い替える費用は、思っているほど離れていないことがあります。当店は中古車も、塗ってから店に並べています。

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相談のしかた

「マットにしたい」だけでも構いません。何年乗るか、洗車機を使うか、どこに停めるかを聞いて、全面マット・半艶・樹脂だけマットのどれが合うかをお答えします。

料金の考え方は全塗装・オールペンに。メールでのご相談は無料です。

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EXIST(イグジスト)店長の梅谷 亮介
この記事を書いた人:梅谷 亮介/EXIST(イグジスト)店長

愛知県津島市で、仕入れた車を自社で塗ってから売っています。全塗装もラプターライナーも自分の手で。ご相談・お見積り・納車まで、基本的に私が伺います。キャンプと魚釣りが好きなので、遊びで使う車の話もよく聞かれます。

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