ラプターライナー
チッピング塗装とラプターライナーの違い|どちらを選ぶ
公開
更新 書いた人:梅谷 亮介
「チッピング塗装」と「ラプターライナー」は、どちらもざらざらした厚い塗膜で下を守る塗装なので、よく一緒に検索されます。ただ中身はけっこう違います。いちばん大きな差は1液か、2液か。ラプターライナーの正規施工店として、選び方を正直に書きます。愛知・津島市のEXIST。
ひとことで言うと
- チッピング塗装=石はね(chipping)から守るための、ざらつきのある厚膜塗装の総称。もともとはラリー車の足まわりや、車の下回りを守るための塗り方です
- ラプターライナー=英U-POL社の商品名。ピックアップトラックの荷台(ベッドライナー)用に作られた2液ウレタン塗料で、いまはバンパーやボディにも使われています
つまり「チッピング塗装」という大きなくくりの中に、ラプターライナーという一つの商品がある、という関係に近いです。ただ実際の現場では、市販の缶スプレーで塗る安いほう=チッピング、専用ガンで塗る本格的なほう=ラプター、という意味で使い分けられていることが多いです。
表で比べると
|
一般的なチッピング塗装 |
ラプターライナー |
| 塗料のタイプ |
1液が多い(缶スプレー・刷毛塗り) |
2液ウレタン(主剤:硬化剤=3:1) |
| 固まり方 |
溶剤が飛んで乾く |
硬化剤と反応して固まる |
| 膜の厚み |
薄め。重ね塗りで稼ぐ |
標準の2回塗りで12ミル以上 |
| 紫外線・雨 |
外側に使うと色あせ・劣化が出やすい。もともと下回り用 |
外装に使う前提で作られている |
| 塗れる場所 |
下回り・フレーム・ロッカーパネルなど |
荷台・バンパー・ホイール・ボディ全面まで |
| 色 |
黒・シルバーなど限られる |
黒のほか、TINTABLE に色を混ぜて調色できる |
| 補修 |
上から吹き足す |
同じ塗料で部分的に塗り直せる |
| 費用 |
缶スプレーなら数千円から |
前後バンパーで22,000円〜(当店の場合) |
ラプターライナーの数値は RAPTOR JAPAN 公式の技術データより。raptorjapan.com
どっちを選ぶか
| やりたいこと |
向いているのは |
| 下回り・フレームの錆止め、見えない場所 |
チッピング塗装で十分。費用を抑えられます |
| 軽トラの荷台、工具や資材を毎日積む場所 |
ラプターライナー。本来の用途です |
| バンパー・グリルの白ボケを止めて黒く締めたい |
ラプターライナー。外装に使う前提の塗料です |
| ボディを1台まるごとマットな質感にしたい |
ラプターライナー。フルラプターという仕上げ方です |
| とりあえず試してみたい |
市販の缶スプレー。ただし戻すのは大変です |
缶スプレーで塗ると、どこでつまずくか
「安く済むならそっちでいい」と思われるのは当然なので、先に、どこで差が出るのかを書きます。
- 下地。未塗装樹脂の表面には離型剤と劣化した層が残っています。脱脂・足付け・樹脂用の密着剤(プライマー)を入れずに吹くと、数か月で爪が引っかかるように剥がれます。剥がれる原因のほとんどはここです
- 膜厚。缶1本で広い面を塗ろうとすると薄くなり、ただのざらざらした塗装になります。衝撃や摩擦には耐えられません
- 境目。厚い塗膜なので、マスキングの端に段差が出ます。部品を外してから塗れば段差は見えません。差がいちばん出るのはここです
- あとから直せるか。チッピング塗料は銘柄ごとに質感が違うので、同じ見た目に合わせにくいです。ラプターなら同じ塗料で部分補修できます
DIYの詳しい話はラプターライナーはDIYできる?失敗する4か所に書いています。
先に知っておいてほしいこと
いいことばかり書いても意味がないので、向き不向きも書きます。これはチッピング塗装・ラプターライナーのどちらにも当てはまります。
- 質感が変わります。純正の艶に戻したい方には向きません
- 凹凸に汚れが入ります。洗車機と高圧洗浄機は避けて、日頃の手洗いでこまめに落としてください
- 上から普通の塗装はできません。色を変えたくなったら剥離から始めることになります
- 売るときに評価が分かれます。好きな人には刺さり、純正を探す人には減点になります
当店でやっていること
EXISTはラプターライナーの正規施工店です。2液を規定比で混ぜて専用ガンで吹き、脱着が必要な部品は外してから塗ります。調色も店でやっていて、グレー・ベージュ・カーキのような落ち着いた色を作ることが多いです。
ハイゼットトラックをラプターライナーで全塗装。荷台は本来の用途です
ボディはブルーグレーで全塗装、前後バンパーはラプターで黒く
よくある質問
チッピング塗装の上からラプターライナーは塗れますか?
下にある塗膜の状態しだいです。しっかり付いていて劣化していなければ足付けをして塗れることもありますが、浮いている・粉が出るような状態なら落としてからになります。まず写真を送ってください。
ラプターライナーは何年もちますか?
使い方と場所で変わります。荷台のように毎日積み下ろしする場所と、バンパーのように当たらない場所では減り方が違います。減ってきたら同じ塗料で塗り足せるのが、この塗料のいいところです。詳しくは
ラプターライナーの耐久性に書いています。
下回りだけ錆止めしたいのですが、ラプターでやるべきですか?
見えない場所の錆止めなら、一般的なチッピング塗装やシャーシブラックで十分なことが多いです。予算を外装に回したほうが満足度は高いと思います。
愛知県外からでも頼めますか?
岐阜・三重の方も来ていただいています。施工日数は箇所によりますが、樹脂まわり一式で数日みてください。
対応エリア
愛知県津島市の工場でやっています。名古屋市内から車で40分ほど。あま市・稲沢市・愛西市・弥富市・清須市・北名古屋市、岐阜県や三重県桑名市の方にも来ていただいています。対応エリア
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ご相談・お見積り
車種と年式、塗りたい場所の写真を送っていただければ、おおよその金額をお返しします。見積りは無料です。店に来ていただければ、実車と色見本を見ながら決められます。
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施工ずみの車を、そのまま買うこともできます
自分の車に施工するほかに、当店が先に仕上げた車を買うという選び方もあります。いま店にある30台のうち23台がラプターライナー施工ずみ。塗装代を別に払う必要がなく、支払総額に全部入っています。
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お名前と内容だけで大丈夫。車種・使い方・予算を書いてもらえれば、できること・かかる費用・納期を正直にお返しします。
この記事を書いた人:梅谷 亮介/EXIST(イグジスト)店長
愛知県津島市で、仕入れた車を自社で塗ってから売っています。全塗装もラプターライナーも自分の手で。ご相談・お見積り・納車まで、基本的に私が伺います。キャンプと魚釣りが好きなので、遊びで使う車の話もよく聞かれます。
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