バンパーやミラーの黒い樹脂が、白くカサカサになってくる。車自体はまだ元気なのに、そこだけで急に古く見えます。戻す方法は大きく3つあって、費用も持ちもまったく違います。順番に、どれくらい持つのかまで正直に書きます。
原因は紫外線です。樹脂の表面が分解されて細かくざらつき、光が乱反射して白く見える。塗装の世界でチョーキング(白亜化)と呼ばれる現象と同じです。
つまり汚れではありません。洗っても落ちないのはそのためです。表面そのものが荒れているので、「埋めるか」「覆うか」「削って塗り替えるか」の3択になります。
シリコン系や油性の艶出し剤を塗る方法です。ホームセンターで数百円から買えます。
やっているのは、荒れた表面の凹凸に油分を流し込んで、平らに見せかけること。塗った直後は驚くほど黒く戻ります。
ただし油分は留まってくれません。雨と洗車で流れて、数週間から1〜2か月で元の白さに戻ります。「戻す」というより「一時的に隠す」に近い。車検や売却の前にきれいに見せたい、といった短期の用途なら十分に合理的です。
シラン化合物などを主成分にした、樹脂専用のコーティング剤です。被膜をつくって表面を覆い、紫外線からも守ります。艶出し剤より確実に長持ちします。
下地を脱脂して、ムラなく塗って、硬化させる。手間はかかりますがDIYでもできます。商品によりますが、半年から1年ほど持つものが多いです。
弱点は、白化が進みすぎていると効きが悪いこと。表面がボロボロの状態に被膜を載せても、下の荒れが透けます。白くなり始めた早い当店にやるのが一番効率がいい方法です。
未塗装樹脂をラプターライナーで塗った例です。白ボケは戻すのではなく、塗って終わらせる手もあります。
表面を足付けして、密着剤を入れて、塗料で覆う。当店がやっているのはこれで、ラプターライナーという2液ウレタンのコーティング塗料を使っています。
荒れた表面を隠すのではなく、その上に新しい層をつくるので、白化がどれだけ進んでいても関係ありません。むしろ荒れているほうが食いつきます。
持ちは年単位です。傷がついても同じ塗料を重ねれば直せます。詳しくはラプターライナーで樹脂まわりを塗る理由に書きました。
| 方法 | 費用の感覚 | 持ち | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 艶出し剤 | 数百円〜 | 数週間〜1〜2か月 | 売る前・車検前に見た目だけ整えたい |
| 樹脂コーティング剤 | 数千円〜 | 半年〜1年ほど | 白化が軽い当店に手を打ちたい |
| 塗装(ラプターライナー) | 16,500円〜/部位 | 年単位 | これから何年も乗る仕事の車 |
あと何年その車に乗るかで決めるのが一番はっきりします。
何度も塗り直す手間と費用を足していくと、途中で塗装のほうが安くなります。当店に来る方は「毎年ケミカルを買い直すのに疲れた」という理由が多いです。
塗るか、塗ってある車に買い替えるか
いま乗っている車を塗る費用と、すでに塗って仕上げてある車に買い替える費用は、思っているほど離れていないことがあります。当店は中古車も、塗ってから店に並べています。
紙やすりで荒れた層を落とすと一時的に均一になりますが、そのまま放置すればまた白くなります。削るのは塗る前の下地づくりとしては正解で、仕上げとしては不十分です。
車体の色によります。当店が淡いグレーやベージュを選ぶのは、樹脂まわりの黒が入ったときにきれいに分かれるからでもあります。白や黒のボディだと、塗った部分だけ質感が変わって見えることがあるので、実車を見ながら決めたほうが確実です。
できます。バンパーだけ、ミラーだけでも承ります。全塗装と同時にやると足場を組むのが一度で済むので、別々に頼むより抑えられます。
車種と年式、どこが白くなっているか、あと何年乗る予定か。この3つを書いて写真を送ってもらえれば、どの方法を勧めるかお返しします。「塗るほどではない」と思えばそう言います。
料金の目安は全塗装・カスタムメニューに載せています。メールでのご相談は無料です。