手を入れた車を売るとき、「ノーマルに戻してから出したほうがいいですか」と聞かれます。
戻す前に、ちょっと待ってください。戻す手間とパーツ代をかけても、そのぶん上がるとは限りません。買う側がどう見ているかを書きます。買取もやっている店なので、中身の話ができます。
「改造してあるから壊れやすいと思われる」とよく説明されますが、本当の理由はもっと単純です。
次に売る相手が決まっていないからです。
つまり車の中身の問題ではなく、流通の問題です。ここが分かると、どこに持っていけばいいかが見えてきます。
| 戻したほうがいいとき | 一般の買取店・大手の一括査定に出すとき。そこは万人向けの車を求めているので、戻したほうが評価されやすいです |
|---|---|
| 戻さなくていいとき | その仕様を評価できる店に出すとき。戻す手間が、そのまま無駄になります |
| どちらでも | 付けたパーツが安いもののとき。戻す工賃のほうが高くつくことがあります |
やってはいけないのは「とりあえず全部戻す」です。外す工賃がかかり、純正に戻したことで上がる額はそれより小さいことがよくあります。先に、戻さない状態で査定を取ってください。
これはどの店に出す場合でも効きます。
純正のバンパー・ホイール・サスペンション・シート。場所を取りますが、売るときまで取っておく価値があります。
ここはよく心配されます。「全塗装してあると事故車扱いになりますか」という質問です。
答えは全塗装は事故車扱いになる?もったいない?に書きました。修復歴の有無は、骨格(フレーム)を直したかどうかで決まります。色を変えたこと自体とは別の話です。
そのうえで、売るときの現実を書きます。
| 一般の買取店 | 純正色ではないことを、マイナスに見ることが多いです。万人向けではないからです |
|---|---|
| 色を扱う店 | 色で選ぶお客さんがいるので、そのまま売れます。当店は色から探せるようにしているくらいです |
| 塗りの質は見られます | 下地をやってあるか、脱着して塗ってあるか。マスキングだけで塗った車は、縁の仕上がりで分かります |
どこに塗ってもらったかは、見れば分かります。きちんと塗ってある車は、それが評価されます。
当店はラプターライナーの正規施工店なので、施工してある車の扱いが分かります。
施工してあること自体が、評価できる店とできない店をはっきり分けます。扱いの分かる店に見せたほうが、話が早いです。
下の3台は、当店が買って仕上げて並べている車です。こういう形で次に売れるから、仕上げてある車を評価できます。
| ① 下回りの錆 | カスタムより、こちらのほうが金額に響きます。下回りの錆止めに書いた場所を見ます |
|---|---|
| ② 車検に通る状態か | そのまま通るか、手を入れる必要があるか。リフトアップ車はここを見ます |
| ③ 整備の記録 | 記録簿があるか。距離が伸びていても、換えてきた車は評価されます |
| ④ 仕上げの質 | 塗りの下地、パーツの付け方。ていねいにやってある車は分かります |
| ⑤ 次に売れるか | 結局ここです。当店は塗って売る店なので、仕上げてある車はそのまま並べられます |
金額を約束する書き方はしません。車によって違うからです。ただ、どこを見て、なぜその金額なのかは説明します。
| 1 | 純正パーツを集めて、写真を撮る。あるかどうかで変わります |
|---|---|
| 2 | やってあることを書き出す。いつ、どこで、何をしたか。記録や領収書があれば一緒に |
| 3 | 戻さずに、まず査定を取る。戻す判断はそのあとで十分です |
3がいちばん大事です。戻してしまうと、元には戻せません。
Q. 他店の査定が安かったのですが、見てもらえますか
A. 見ます。やってあること・純正パーツの有無を教えてください。カスタム車・改造車の買取でも受けています。
Q. 乗り換えと一緒に相談できますか
A. できます。買取と、次の車の両方を同時に出せます。差額で考えられるので分かりやすくなります。
Q. 車検が切れていても見てもらえますか
A. 見ます。切れていること自体で断ることはありません。引き取りの方法をご相談ください。
Q. 全塗装してある車は、下取りより買取のほうがいいですか
A. どちらが高いかは、出す先によります。色を扱う店のほうが評価しやすいのは事実です。両方取って比べてください。
Q. ぶつけた跡があります
A. 隠さずに伝えてください。当店は板金も塗装も窓口になれるので、直す前提の金額も出せます。
Q. 自分で塗った車はどうですか
A. 見ます。仕上がりの状態で判断します。やってあることを正直に教えてもらえれば、それで話ができます。
カスタムした車を売ろうとしている方へ
車種・年式・走行距離・やってあること・純正パーツがあるかを書いて送ってください。戻すべきかどうかから、お返しします。戻す前にご相談ください。