作業車は錆びます。毎日外に置いて、泥と水を浴びて、荷物を擦るからです。問題はどこまで直すか。全部きれいにすると高くつくし、放っておくと車が終わります。線の引き方を書きます。
| 段階 | 見え方 | 対処 |
|---|---|---|
| 表面錆 | 赤茶色の粉が浮いている。押しても硬い | 落として塗れば止まる。ここで手を打つのが一番安い |
| 浮き錆 | 塗装が膨らんでいる。爪で押すとパリパリする | 膨らみの下まで広がっている。削って埋めて塗る |
| 穴あき | 押すと凹む、光が透ける | 鉄板を切って溶接するか、部品ごと交換 |
いちばん多い誤解がこれです。錆の上に塗料を乗せても、下で進行は続きます。しばらくすると塗膜が膨らんで、前より広い範囲がやられます。
安い全塗装で失敗する原因の多くもここです。見積りを取るときは「錆の処理は込みですか、別料金ですか」を必ず聞いてください。範囲を確かめずに金額だけ比べても意味がありません。
錆を止める作業も、この工場でやっています。
共通しているのは「水が抜けない場所」と「石が当たる場所」です。洗車のとき、この5か所だけ覗く習慣をつけると早く見つかります。
錆の修理は面積ではなく段階で決まります。同じ10cmの錆でも、表面だけなら数千円の追加、穴が開いていれば鉄板を作る作業になります。
だから写真を見ただけでは正確な金額が出せません。膨らんでいる場合、削ってみないと広がりが分からないのが本当のところです。当店は「削ってここまで出たら追加でいくら」という形で先にお伝えします。
色を変えたい相談を受けたとき、先に錆を見ます。錆を残したまま塗ると、きれいなのは最初の1年だけです。
逆に言うと、錆を直すついでに色を変えるのが一番効率がいい。どうせ削って下地を作るので、そこに新しい色を乗せるだけです。全塗装・オールペンに料金の考え方を、板金塗装に直す作業の中身を書いています。
下回りと荷台には、ラプターライナーという2液ウレタンの塗料を吹いています。もともとピックアップの荷台を守るための塗料で、傷・汚れ・錆・紫外線に強い。石が当たっても塗膜が割れにくいのが利点です。
すでに錆びている場所は落としてから、まだきれいな場所は予防として。ラプターライナー塗装に部位別の料金を載せています。
塗るか、塗ってある車に買い替えるか
いま乗っている車を塗る費用と、すでに塗って仕上げてある車に買い替える費用は、思っているほど離れていないことがあります。当店は中古車も、塗ってから店に並べています。
穴が開いていても、保安基準に関わる場所でなければ通ることがあります。ただし通ることと、直さなくていいことは別です。フレームや足回りに近い錆は、進むと走行に関わります。
表面錆を落としてから使うなら、進行を遅らせる効果はあります。錆の上から吹くだけでは止まりません。落とす作業がすべてです。
正直に言うと、車の価値と修理費を比べて「直さないほうがいい」場合もあります。見てからお伝えします。直さないと判断したときは、その理由も一緒にお話しします。
錆びている場所の写真を、引きと寄りで1枚ずつ。膨らんでいるかどうかが分かると精度が上がります。メールでのご相談は無料です。
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