ルーフキャリアやルーフラック、ルーフボックスを付けると車検に通らなくなる、と思っている方が多いのですが、付けたままで通ります。ただし条件があって、そこを外すと通りません。愛知県津島市のEXISTが、根拠の条文と数字を出しながら整理します。
国が定める指定部品という区分があり、ルーフキャリア・ルーフラック・ルーフボックスはこれに含まれます。ボルト止めで付けているかぎり、寸法が次の範囲を超えても、構造等変更検査は要りません。範囲が効いてくるのは、溶接やリベットで車体と一体にしたときだけです。
| 項目 | この範囲なら手続き不要 |
|---|---|
| 長さ | ±3cm |
| 幅 | ±2cm |
| 高さ | ±4cm |
| 車両重量 | ±100kg |
当店で付けた例です。市販のラックをボルトで留めているので、構造変更は要りません。
ここが一番の勘所です。同じラックでも、どう付けたかで判断が変わります。
| 取付方法 | どんな状態か | 結果 |
|---|---|---|
| 簡易的取付 蝶ネジ・ツマミ・吸盤・マグネット |
工具を使わず手で外せる | そもそも「部品」ではなく荷物あつかい |
| 固定的取付 ボルト・ナットで留める |
工具で取り外せる状態 | 寸法の範囲を超えても手続き不要 |
| 恒久的取付 溶接・リベット留め |
車体と一体になっている | 範囲を超えたら構造変更の手続きが必要 |
つまりボルト留めのルーフラックなら、高さが4cmを超えても手続きは要らないというのが基本の考え方になります。逆に、溶接で付けてしまうと話が変わります。
手続きが要らないことと、保安基準に適合していることは別です。付けたあとに確認しているのは次の点です。
作業灯を付けるならここが一番引っかかります。前向きに白い作業灯を付けて走れる状態にしておくと、指摘を受けることがあります。
| 車種 | 気をつけるところ |
|---|---|
| 軽バン・軽トラ エブリイ・ハイゼット・キャリイ |
軽自動車の規格(全長3,400mm・全幅1,480mm)を超えると、軽ではなくなります。キャリアは幅が出やすいので、ここだけは先に測ります。手続きの範囲とは別の話です |
| 4ナンバーのバン NV200バネット・プロボックス・タウンエース |
屋根が低いぶん、キャリアを付けても全高に余裕があります。荷室の積載量とあわせて、屋根に何kgまで載るか(メーカーの許容荷重)を確認してください |
| ハイエース・NV350キャラバン | ハイルーフだと全高3.8mが現実的に近づきます。立体駐車場・高さ制限のあるガード下も実用面で効いてきます |
ここまで書いてきたのは継続検査——つまり、いま乗っている車のふつうの車検の話です。
車検が切れた車を登録し直すとき(中古新規登録)は、扱いが変わります。車検証を新しく作るので、そのときの状態で寸法が記録されるためです。付けたまま通すか、外してから登録するかで結果が変わります。
ここは運輸支局や検査の担当で判断が分かれるところなので、中古新規で登録する予定があるなら、先に管轄の運輸支局へ確認してください。当店で手続きから請けるときは、こちらで確認します。
キャリアの取付が合法でも、積み方は別のルールです。長いものを載せるなら、2022年5月に緩和されたはみ出しの制限(長さ・幅とも車両の1.2倍まで)を確認してください。くわしくは荷台からはみ出していい長さにまとめています。寸法の変更や構造変更の対象になる範囲は国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイトに一覧があります。
先に結論を書くと、構造変更で痛いのは検査の手数料ではありません。車検の残りが消えることです。
| かかるもの | 中身 |
|---|---|
| 検査の手数料 | 陸運局に払う印紙代。数千円です。ここは大きな金額になりません |
| 書類作成・代行 | 業者に頼む場合。店によって幅があります |
| 車検の残り | ここが本体です。構造変更をすると、車検が何か月残っていてもその日から新しく2年(または1年)になります。残り1年半あっても消えます |
| 自動車税・重量税 | 区分が変わる場合のみ。乗車定員や車両重量が変わると税額が動きます |
つまり、車検を受けたばかりのタイミングで構造変更をするのがいちばんもったいない。逆に、車検が切れる直前なら損がほとんどありません。ルーフラックやバンパーガードを付けるなら、次の車検に合わせて段取りするのが得です。
そしてこのページの本題ですが、指定部品を簡易的取付・恒久的取付でつける限り、そもそも構造変更は要りません。寸法の範囲に収まっていればそのまま車検に通ります。EXISTで取り付ける場合は、構造変更が要らない付け方でやります。要る場合は先にお伝えします。
取り付けて終わりにせず、取付後の状態で寸法と保安基準を確認してからお渡ししています。「付けたけど車検が通らない」を後から知るのが一番困るので、先に確認する順番にしています。
ルーフキャリア・ルーフラック・リアラダー・バンパーガードの取り付けをやっています。他社製でも、持ち込みでも構いません。塗装も同じ工場でやっているので、キャリアを黒く塗る・車体色に合わせるといったこともまとめてできます(ラプターライナー塗装)。
自社ブランド EXIST NEO のパーツは開発中で、まだ販売していません。「この形は通りますか」というご相談だけでも大丈夫です。写真を送っていただければ、見て分かる範囲でお答えします。
塗るか、塗ってある車に買い替えるか
いま乗っている車を塗る費用と、すでに塗って仕上げてある車に買い替える費用は、思っているほど離れていないことがあります。当店は中古車も、塗ってから店に並べています。
取付方法と形状次第です。ボルト留めで、突起や灯火器の問題がなければ通ります。溶接で車体と一体化させている場合は構造変更の対象になります。現車を見てお答えします。
考え方は同じです。ブレーキランプやナンバーを隠していないか、後方への張り出しが基準内かを見ます。
上の条件を満たしていれば、付けたままで問題ありません。不安なら事前に見せてください。外す必要があるかどうかをお答えします。
ボルト留めなら手続きは不要という扱いです。ただし全高3.8mを超えないこと、立体駐車場の制限など実用面の確認は別途してください。
付けたいラックの製品名と車種・年式、できれば取付部の写真。これがあれば、そのまま通るか、確認が要るかをお答えします。
メールでのご相談は無料です。取付だけのご依頼も承ります。
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